2008年冬 Part8
アオハルが「余りそう」なので,飯田線を訪ねてみることにしました。
ついでに,119系のロケもしてみましょう。

部活帰りに出て行く辺り,かなり気ままなこの訪問。
デビュー以来意識的に乗ろうとしている313-1700に乗車。
写真の塩尻で10分,岡谷で30分の停車,快速とはよく言ったもの。
岡谷を出たところで乗車率は6割方。
部活帰りらしい高校生の姿が目立つ。土曜の午後らしい。

辰野から飯田線(便宜上,岡谷-辰野まで飯田線とする風ではあるが)
時間差攻撃や走る車掌は,新型車両が入れど依然として存在。
これが将来313-3000のような車輌を入れた時どうなるのか。
伊那市街地を走る。
さながら私鉄線のような(元々そうだが)この区間は好きである。
ここまで減り続けた高校生は,伊那市で増加。
…というより,高校生しか乗っていない気がする。
決して人里離れた場所を走っている訳ではないのに…。
アップダウンが激しいのも私鉄線だった名残か。
山向こうの某西線は,カーブこそ多いがきつくはない,
ましてこんなアップダウンもない。
両者の生い立ち如何でこんなにも路線の性格が変わるものか,と思う。

有名な田切の大カーブ。
ここまで来ると大層遠くまで来てしまった気がするが,不安を抱くことはない
何てったて自宅から直線距離にして50km.も離れちゃいない。

塩尻-岡谷では気持ちの良いくらいの快走を見せる313-1700も,
きついカーブを前に50km.くらいでノンビリ走る。

飯島、ホームは中学生が溢れる。一体この路線の利用者に占める学生の
割合はいかなるものか。
七久保、やはり山は見えず。先程の中学生はここで下車
…って警報器鳴ってんのに渡ってる…。上片桐にてまた高校生乗車
伊那大島にて下車。ホームから南アルプスが見渡せた。
売店のある駅とのこと,どんなものかと見れば,東海交通事業の文字。
枇杷島-勝川を結ぶ,城北線を経営するJR東海の子会社である。
待合室内には,ゴハチ、115湘南色の写真そして何より興味を引いたのは

「私より疲れてますかその荷物」「乗車中化粧の腕上げ品位下げ」
しかもこれが印刷ではなく,黒ペンで紙片に書いてある。

下り電車に乗車,北上する。
田切にて下車。
降り立ってまず思ったのは,ホームが狭いこと。写真のように,黄線の内側なんてあったもnじゃない。移設したのは正解だったのか?
10分かそこらの滞在で上り電車に乗車。
上り下りを上手く使えば本数の少ない飯田線も案外下車駅を増やせる。

高遠原にて下車。 広場なし、駅舎なし、自販機すらなし。
周囲はりんご畑。人家は目の前に一軒。
見上げれば中央道のコンクリ壁が目につく。「勝負あったな。」

第四種踏切!両頭パンダ付きのフルセットと渡ってみれば…
「♪危ない,踏切では停まって,右,左を確認してから渡りましょう」
赤外線センサーによるもの。長電の桜沢のカーブに行った時も,
同様のものを見かけた。「…交通安全協会」とある。
会社としても第4種はなるたけ減らしたいのだろうが,こうして地元の安協に
頼らざるを得ないらしい。
帰りは115系。
朝,みすずで飯田へ上って行った車輌が昼寝をして下って行く運用らしい。
JR東海としても他社の電車をそうそうは自社線内で使い回すようなことは
したくないのだろう。

1号車クモハ(これも飯田線ならでは)に乗り込むと,カブリツキの同業者。
この日はこれまでも,幾人かの同業者を見たが,
皆揃いに揃ってチェック柄の上着を着ていた。
一体,何故…。
夕陽に照らされる南アルプスを撮って今回は終了。
左右にアルプスを見るとは,山一つ越えた先の人は贅沢な暮らしをしている。

辰野にて,旧辰野線に乗り換え。只でさえ接続時間に余裕がないのに,
乗って来た電車が3分ほど遅れ,走らざるを得なかった。

ミニエコーのロングシートは乗客がいない分余計に長く見える。
ほんの半日で,アオハルの一日分(2300円)も乗ったかどうか定かではないが,
たまにはこうして近場に出かけるのもオツである。

撮影記