2009年秋(4)
グンマネタにつき,グンマ県を皮肉る表現が連続します。
グンマ県出身者,グンマが好きな方(いないと思うけど)は
見ないようにしましょう。
グンマ県では今尚旅客輸送で活躍をみせる蒸気機関車に乗ってみることにした。
タカサキに到着すると,既に蒸気機関車は側線に入っており,これから乗りこもうという人々が
盛んにシャッターを切っていた。普段は電車(若しくは電機・ディーゼル)しか目にしない彼らには
蒸気機関車と言うものが好奇の対象として映るのだろう。


蒸気が入線すると,運転席付近は記念撮影の人で特にごったがえした。
機関士や車掌もその点はわきまえているのか,はたまた商売であるためか,快く撮影に応じていた。

発車までまだ数分あるが客車内に入ってみた。足を踏み入れた瞬間に感じたのは失望である。
蒸気機関車の列車と聞いてイメージしていたのは,夏目漱石だとか宮沢賢治だとかが描いたイメージ
そのものであった。しかしどうだ,白熱灯の代わりに蛍光灯,寒色系のモケット,アルミサッシの窓,

まだ発車してもいないのに幻滅してしまう。

列車は県庁所在地と調子に乗っている(T市民談)マエバシを華麗にスルーし,快速とはとても思えないような速度でシブカワに到着した。このシブカワにて快速は30分弱停車する。
タカサキ発車時点で既に幻滅を感じていた作者は此処で普通列車に乗り換えることにした。

シブカワに着いてまもなく,タカサキ方面から特急列車がやって来た。
これはトウキョウとクサツ共和国を結ぶ国際特急であり,グンマでは珍しく電車方式を採用している。
※知名度の高いクサツは「県名ブランド最下位のグンマと一緒は嫌だ!」と言って先頃独立した。


シブカワより後続の普通列車に乗って水上を目指す。紅葉が沿線には蒸気機関車を撮らんとする
人々がぼつぼつと見受けられた。駅のホームの端,丘の上,そして線路内,グンマでは今尚,
昭和30年代を髣髴とさせる鉄道当局の緩さとそれに乗っかるマニヤが存在しているらしい。

水上より,長岡行きの国際列車に,タニガワ岳登山とみられる人々と乗り込んだ。
この区間は列車本数が極端に少ない。これはグンマとニイガタの生活水準の大きな差を
気付かせまいとする,グンマ側の策略と思われる。

2009年秋(5)

撮影記